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筆箱製作の様子をご紹介 〜後半〜

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右膝蓋骨を骨折しあまりに治りが遅いので、今月からリハビリを週二回にするため病院を変えました。

今までの通っていた病院は、さもプロレスの様相を呈するような整体ちっくなところでした。「痛い痛い痛い・・・」と必死にタップしても全く緩めることなく、それはそれは楽しそうに締め上げている作業療法士さん。

しかし新しい病院は全くそんなことありません。言うなれば整体ではなく指圧。

ゆっくりマッサージするかのようなリハビリ。痛いの嫌いなワタクシとしては断然後者の方が好ましいのですが、なんかリハビリは痛くしてナンボ。っていう固定観念があるのか、本当に曲がるようになっていくのかが不安なFNM-Designです。みなさまいかがお過ごし?

現状少しずつ膝の皿の可動域が広がってきたようですが、まだまだまわりの筋肉が固いので膝の曲がる角度は相変わらず。
むずむず足症候群で胡座をかきたくなるワタクシとしましては、足を伸ばしていなければならないのが、車を運転できないとかよりもずっと辛い(笑)

早く曲がるようにならんか!ワタクシの右膝!!


さてさて。
前回途中で終わってしまった筆箱製作。どこまで終わったかというと、幅広の包丁で本裁ちが終わった所でした。

筆箱の革を裁断

お次の行程はといいますと、縫い目を一段下げるために裏側(革の場合は床面といいます)の端から5mm程薄く漉きます。

この作業は段漉きとか斜め漉きとかいいますが、これはやる人とやらない人、糸目沈めるにしても人それぞれ個性が出る場所だと思います。ワタクシの場合、以前は革包丁でチマチマと時間かけて漉いてましたが、最近漉き機を導入したのでサックリ綺麗な仕上がりを出せるようになりました。やったぜ!

糸目沈めるために段漉き

こんな感じね。

これをやった後に表面(革の場合は銀面と言います)から水分を入れ押さえることで、裏面漉いた分段差ができます。そうすると革より強度の弱い糸が表面より一段下がるので、使っていくうちに劣化して切れるのを少しでも抑制することができるのです。

これも長いこと使っていただくためのこだわりですね。

お次は・・・ファスナーを縫い付けるために、下の細長い革に穴を開けます。穴?穴というかファスナーより一回り小さいサイズで、ボッコリと抜き取るといったほうが正しいかな?

筆箱ファスナー部分

両端を穴開けるポンチで穴を開けて、それを革包丁でつないで抜き取ります。そうすると綺麗に抜き取れます。まぁこれじゃなきゃダメって訳でもないし、作家が10人いれば10通りあることでしょう。
革包丁だけでやっちゃう人、革包丁だけできることこそ至高!という風潮もありますが、ワタクシは早く綺麗にできるのであれば、どんな道具でも使っていきたい派です。あくまでご参考程度に。

そしたら、いよいよファスナーを縫いつけていきましょう。

筆箱ファスナー縫いつけ

もちろん手縫いです。二本の針でチクチク縫いつけていきます。

一般的な手縫いの縫い目は、表面が斜めで裏面がストレートだと思いますが、最近ワタクシは両面斜めの縫い目にしてます。もちろん表がストレートで、裏が斜めにする方もいると思いますけどね。

なんでそんなことしてるかというと、表裏なんてお客様にとっては一切関係ないと思うからです。

ファスナー部分のように完全に表と裏が分かれてる場合は別ですが、張り合わせてどちらから見ても表面(銀面)であれば、両面が表だと思うのですよ。だったら縫い目は斜めにした方がいいんじゃないかなぁ?という・・・まぁ自己満足ですね(笑)

筆箱パーツ

これで筆箱のパーツは出そろいました。といっても二つですけどね。
お次は、この2つを合体させます。

あ。この写真の段になっているのが、糸目を下げるっていうやつです。一段下がっているのがお分かりいただけるでしょうか?あそこに糸を縫いつけていきます。

ファスナーを縫いつける所では写真撮るの忘れたので省きましたが、革を縫いつける時は洋裁のように針で穴を開けつつ縫うのはできません。革が厚いので、普通の針では穴開けるのは無理です。

じゃあどうするか。こうするのです。

筆箱の縫い穴あけ

等間隔に印をつける道具を使って、この場合は3mm間隔で印をつけていきます。その後、写真にも移っているような道具(菱キリ)を使って穴をひとつひとつ開けます。

ひとつひとつとかめんどくさくね?という思う方もいるでしょう。当然3穴とか9穴とかいっぺんに穴を開けれる道具もありますが、それを使うとどうしても穴が大きくなり過ぎるのでワタクシは使いません。そのあたりも後々違いがわかるように、いずれ解説記事を書きたいと思います。

んで。穴が用意できたら縫っていく訳ですが・・・

これ以降の写真はすっかりこっきり忘れており、いっさいありません(笑)集中し出すと忘れちゃいますね。申し訳ありませんが文章でサクッと。

サイビノールというボンドを使って、縫いつける所をすべて貼り合わせた後しばらく乾燥させます。使うボンドにより乾燥時間が変わりますので様子観つつ。乾いたら縫います。

縫ったら裁断面(革用語ではコバ)を綺麗に整えていきます。あまりにガタガタだったら少し切りそろえるときもありますが、この時はそうでもなかったのでヤスリで整える位ですみました。

写真も撮ることを忘れ、必死に磨き続けること数十分。

ファスナー開いた感じ

シンプルな筆箱の完成です。

コバがピカピカ光ってるでしょ?FNM-Designでは、こういったシンプルな感じが好きなので磨いて終わりですが、ここを染色する作家さんもいます。ここは作家の個性がすごく出るところなので、お気に入りの処理方法をしている製品を探し出すのもまた面白いですよ。

てな感じで2回に渡ってお送りしつつ、途中から写真を撮るのを忘れ文章のみとなる体たらくでしたが、なんとか【老若男女問わず使えるシンプルな筆箱】が完成しました。わーい。

よろしければ商品ページも見ていただければ幸いです。
では諸君。また会おう!ハッハッハ。(←デーモンかぶれ)

<本日のBGMの中から一曲>
聖飢魔Ⅱ FIRE AFTER FIRE
「地平の彼方まで 支配を告げる証 FIRE AFTER FIRE♪」


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